ニカラグア セゴビア/NICARAGUA SEGOVIA
【生産者協同組合:プロドコープ協同組合】
ニカラグア北部のセゴビア地方に拠点を置くPRODECOOP協同組合は、現在40以上のコーヒー生産協同組合と2500世帯以上の生産者にて構成されている。この協同組合は、小規模コーヒー生産者に持続可能なコーヒー生産と市場への販売支援を提供するために1993年に設立された。
フェアトレード市場での売上を元に、下記のような様々な社会プログラムや品質管理プログラムを実施している
◆コミュニティへの基金:組合員の子供達のために何十もの奨学金制度が用意されており、多くの子供達が小学校や中等学校に通うことを可能にしている。これまでに本やリュックサックを2000名以上の生徒に提供してきた。
◆環境に対する取り組み:有機農法プログラムにより、認証済オーガニックコーヒーの生産量を協同組合全体の生産量の半分近くを占めるまでに高めた。
◆コーヒー加工設備の改善:多くのコーヒー加工設備やコーヒー貯蔵用倉庫を建設
◆コミュニティ内の小規模融資:組合員の家を建設/補修、地域での保健医療、災害の支援、必要なインフラ整備プロジェクト推進等
◆技術援助:高い品質水準を達成するための品質管理センターとカッピング研究室の建設。
PRODECOOPは常に最高品質のコーヒー生産に全力を注いでおり、2005年には、ニカラグア・コーヒー・カッピング・コンペティション「The Cup of Excellence」に参加し、見事第一位に輝いたのをはじめ、トップ10のうち3つをPRODECOOPのコーヒーが占めました。
↑PRODECOOP代表メルリン・プラザ(中央)とフェアビーンズ林口(右)。2001年1月、PRODEOOPコーヒー施設前にて。(左はアメリカのコーヒー会社ThanksgivingCoffee社長のポール・カツェフ氏)
【生産者の声】
「昔は自分のデパルピングマシン(コーヒーの実を剥ぎ取る機械)を持つことができず、仲間と共同で使っていたよ。しかし今は自分のものを持っているんだ。・・・子供の服も買えるようになったよ。」 2001年2月 マルヒン(プロドコープ協同組合 ニカラグア)
「フェアトレードのおかげで、共同で使用しているデパルピングマシンにモーターを取り付けることができた。」「コーヒーの加工場所を(働きやすいように)作り直すことができたよ。」
2001年2月 フェアトレードコーヒー生産者
プロドコープ協同組合 ニカラグア
◆PRODECOOPは持続可能な栽培を達成するため、フェアトレードの理念のもと下記に取り組んでいます◆
・土壌の保全と改善
下草や腐葉土などによる表土の保全、有機肥料の使用、肥料やたい肥を作るための原材料としてのコーヒーパルプ(コーヒー豆をはぎ取った後のコーヒーの実)の使用
・農業と森林要素の統合(アグロフォレストリー)
マメ科植物をコーヒー栽培に組み入れる、木材を提供してくれる在来の樹種の栽培、防風林の設置、果樹の植樹、農業と生態系の状態に適合した恒久的な日陰の使用と確保など。
Merling Plaza(PRODECOOP代表)インタビュー 2024.2.9 PRODECOOP記事
私たちはオーガニックで環境的に持続可能な生産を推進しています。100%の日陰栽培と豊かな土壌の維持を達成するため、有機農法のための有機肥料の生産者への配送や必要な資金の貸与のサポートに力を入れています。
BANDOLA DIGITAL(中米のコーヒー情報に特化したメディア)2024.2.9 PRODECOOP記事